よくあるご相談 離婚弁護士の費用相場について

離婚の際に弁護士への依頼を検討しているけれど費用面で不安を持ってご相談くださる方が増えています。以前も少しこのブログで紹介しましたが、離婚の弁護士費用は、案件によっても異なります。※下記の記事でおおまかな費用の内訳について紹介しています。

 

www.lawyer-rblog.com

 

 

今回は、もう少し具体的に離婚時にかかる弁護士費用についてお話していきます。

f:id:ririko_rikon:20201214094526j:plain

1:離婚にかかる弁護士費用の相場

まずは、弁護士費用の相場についてです。以前の記事でもお話ししましたが、弁護士費用は一律ではなく、弁護士や地域、その相談内容によってかなり変動があります。弁護士の費用は自由設定のため、下記で紹介する金額はあくまで目安として参考にしてください。

  • 法律相談料30分5,000円(税抜き)~
  • 着手金10万円~
  • 報酬金30万円~
  • 慰謝料や養育費支払いの報酬金(支払いを受けた金額の10%~)
  • 親権取得の際の報酬10万円~
  • 日当3万円~
  • 実費数千円~

ざっと見積もって上記を足していくと、50万円以上の金額になります。このほか、離婚が協議離婚なのか、裁判なのかによっても変わってくるでしょう。慰謝料や財産分与などの金額によっても金額は変動します。

つまり、弁護士費用はピンキリです。また、いくらあれば確実に離婚できるというものでもありません。

 

2:離婚に弁護士は必須ではありません

上記したように離婚を弁護士に依頼するのは、決して安い金額ではありません。そのため、自分達の離婚の条件などに合わせて弁護士へ依頼するかどうかを慎重に検討しましょう。

例えば、円満離婚などの場合は、後々の揉めごとをなくすために、家庭裁判所の調停を利用し、弁護士を依頼せずとも自分達で協議離婚を申し立てることができます。調停調書や公正文書(執行文付与の1文つき)を作成しておけば、それだけでスムーズに離婚が成立する場合もあるでしょう。(ただし、口約束での離婚の取り決めは避けましょう。公的な文書に条件を残しておくことは必須です。)

このような場合は無理に弁護士に依頼する必要はありません。

反対に、不貞問題、DV、モラハラなど離婚が難航したり、慰謝料などの請求がある場合は弁護士への依頼を検討すべきでしょう。また、相手側が弁護士を依頼している場合は、必ず弁護士をつけることをおすすめします。

 

3:弁護士費用の捻出が難しい場合

すべての家庭で、スムーズに弁護士費用が捻出できるとは限りません。とくに経済的な理由で離婚を検討している場合には弁護士費用まで手が回らないと諦め、非常に不利な条件で離婚をしてしまうケースもあります。

しかし、離婚後も最低限の生活を守るためには、弁護士の力を借りた方がいいパターンもあります。

そんなときは無料法律相談を利用したり、法テラスを利用してみることも検討してください。

 

4:法テラスとは

法テラスの名前を聞いたことはあるけれど、具体的な内容を知らないという人が多いかもしれません。法テラスは、国が設立した公的な「法を専門とした機関」です。離婚問題に限らず、借金や相続問題など、素人ではわからない法的なトラブルの相談に乗ってくれます。

無料で法律相談が受けられたり、弁護士費用の立て替えや返済方法の相談もできるので経済的に余裕のない人でも弁護士の力を借りることができます。とくに離婚時の慰謝料や養育費などのトラブルで離婚話が進まないような場合は、適切なアドバイスをもらえるでしょう。

法テラス:0570-078374

 

5:最後に

離婚時の弁護士費用は最低でも50万円以上かかります。案件内容によっては数百万円以上になることもあるでしょう。ただし、お金がないからといって、弁護士への依頼を諦める必要はありません。

法テラスなど、国民の手助けとなるような機関を頼れば、弁護士費用を捻出できずとも慰謝料や養育費、離婚時の財産分与の支払いを受けてから費用の支払いができるようにしてくれる場合もあります。

とくに離婚時に子供がいる場合などは、子供のためにもいい条件で離婚できるようにするために弁護士に依頼をすることも検討してみてもいいかもしれません。